2009/02/27

滴々在心


「余命一ヶ月の花嫁」という番組タイトルを聞いたとき、俺は何も感じなかった。
本当はいたく感銘を受けたけれど、何も感じていない振りをした。

それは当たり前のことなのだからね
男としては

いいかい、愛する彼女からステージIVの肺癌だと告白されて
その場で別れ話を切り出す男はいない

そんな奴は、愛がないか男じゃないかのどちらかだ。

いいかい、愛しているということは、その対象が自分の一部になるということなんだ
痛みも悲しみも孤独も寂しさも、全部まとめて抱きしめるんだ

そして自分の中に溶かす
自分の魂を削って、一つ一つの要素を宝石のような大切なものに昇華させる

今更言うまでもないな
当たり前のことだから

男を見くびって貰っては困る
哀しみが標準装備されているのが、男なのだから


男は循環する水の一滴のような存在だ。
生命輪廻の本流を、側面から潤す力しかない。

って、無理矢理いま呑んでいる酒に結びつけたりしてあせあせ(飛び散る汗)


2009/02/25

タイヤ交換


タイヤ修理はできなかった。もう寿命だったらしい。木ネジもイタズラではないだろうとのこと。あの位置にはスチールベルトが入っているのだ。

疑ってすまなかった。今度会ったら俺のことを殴……らないでくれ、セリヌンティウス。
 
北緯: +35.6296 東経:+139.6014 (誤差: 764m以内)から投稿しました。
http://maps.google.com/maps?hl=ja&q=+35.6296,+139.6014&ll=+35.6296,+139.6014&spn=764&z=14

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2009/02/24

カレーは黄色

辛いものが苦手な娘(以下、ウリ坊)のために、カレー粉を調合する。

(宇宙刑事じゃない方の)ギャバンのスパイスキット
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これを混ぜて、ちょっと煎るだけで出来上がり。

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これが辛さの源「カイエンヌ・ペッパー」

こいつを抜いてしまえば、辛くないカレー粉になる。ウリ坊はブラックペッパーも外して貰いたかったようだが、それではあまりに締まりがないので却下。

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ボールに全てのスパイスを空ける。

川崎市民ならびに川崎名誉市民の皆さんには、ここでガラスのボールを使うことをお勧めしたい。なぜならば……

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水色のボールが黄色く色づいてしまうからだ。

開幕戦は柏か……
縁起を担ぐのは止めておこう。


だんだん慣れてきました

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新入りの「ゆき」
正月まで野良でした。

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いつもお兄ちゃん(ゴールデンの「バック」)にべったりです。

「これなぁんだ」
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「なあに?」


2009/02/23

許さない



木ねじをタイヤにねじり込む、納得できる理由をお聞かせ願いたい。


2009/02/22

磯辺焼きじゃない

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材料は葱と餅、ごま油と醤油、それからおかか。

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葱を適当に切る。因みにこれでは長すぎる。

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フライパンにごま油を入れ、葱を敷き詰める。

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餅を載せ敷く。

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プライパンに蓋をして、餅が溶けるまで蒸し焼きにする。

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蚊取り線香状に醤油を撒き、おかかを乗せる。

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ひっくり返して、暫く焼く。

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ピザのようにして、召し上がる。

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一人前はこんな感じ。

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うり坊 : これ、磯辺焼きじゃないじゃん。

きたな!

ずっけ : 磯辺焼きってどういう焼き物か知ってるの?
うり坊 : ネットで調べた。

今時だな。

ずっけ : うん、これは葱焼餅。海苔がなかったんだ。
うり坊 : 嘘つき。
ずっけ : 何で?
うり坊 : 磯辺焼きって、焼物じゃないじゃん。
ずっけ : 餅を焼くから焼物だろう。
うり坊 : へりくつ。陶器じゃないじゃん。
ずっけ : 陶器だなんて言ってないよ。

期待通り。

うり坊 : 子供を騙して面白いの?

面白いに決まってるじゃん。

ずっけ : 騙してなんていないよ。一つも嘘ついてないもの。
うり坊 : 銀座に専門店があるなんて大嘘。あるなら銀座に連れて行ってよ。
ずっけ : もし本当にあったらどうする?
うり坊 : 貰ったお年玉、全部パパにあげる。

ビンゴexclamation ×2


2009/02/21

古磯辺

長女(以下、うり坊)にクイズを出した。

ずっけ : 問題です。
うり坊 : なあに?
ずっけ : 九谷焼と磯辺焼と伊万里焼、仲間はずれはどれ?
うり坊 : えっとねえ、磯辺焼。

よくわかってないこらしい。目が笑ってないむふっ

ずっけ : どうして?
うり坊 : 古伊万里と古九谷はあるけど、古磯辺は無いから。

うり坊は栗田美術館にでも行ったのかしらん。思ったよりも知っている。
(栗田美術館:http://www.kurita.or.jp/

聞いてる奥さんがにやにやウッシッシしていた。

奥さん : 古磯辺焼もあるのよ。知らなかった?
うり坊 : えー、そうなんだ。ねえ、磯辺焼って知らないんだけど、どういう焼物なの?

吹き出しそうになった。

奥さん : 白地に一部、茶褐色に着色されているのが普通かな。それから黒くて角張っている文様が必ず入っているの。この文様が無ければ磯辺焼とは言えないわね。

パスが繋がる快感とはこういうものなのだろう。

うり坊 : じゃあ、古磯辺は?
奥さん : 古い磯辺の中には緑や桃色の水玉模様が入っているものがあって、これが新しいものには見られない特徴。
うり坊 : へー、時代によって表現方法が変わるんだね。見てみたいな、磯辺焼。

ゴール前でクロスを上げる奥さん。
よし、俺が決めるexclamation ×2

ずっけ : 確か銀座に専門店があったよね。和光と伊東屋の間に何軒か。今でもあるのかな?
奥さん : 随分長いこと行ってないから判らないよ。
ずっけ : 行ってみようか?

専門店って、屋台だけどねウッシッシ
何か言いたげなうり坊。

うり坊 : 私も行きたい。古磯辺の水玉模様を見てみたい。
ずっけ : うーん、銀座で古磯辺は見たことないな。

******
明日の昼食で磯辺焼きを食べよう。種明かしが楽しみだ。


2009/02/19

天下一品こってりラーメン




このラーメンには長ネギがよく合う。

青い部分まで刻まれたネギを、たっぷり乗せて食べるのがルールだ。ネギの辛みと強い香りがこってりしたスープのくどさを押さえ、独特の味わいを引き立ててくれる。もう20年以上私の好物であり続けている。

しかし「こってり」の運命として、高カロリー、つまり熱量が大きいことは間違いない。そこで熱量の比較を行うことにした。

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■天下一品こってりラーメン
 約800 Kcal = 3.36 * 10^6 J(ジュール)
1.0 こってり(天下一品こってりラーメン)

■成人一日の基礎代謝エネルギー(体重60kg・目安値)
 1,500 Kcal = 6.3 * 10^6 J
1.875 こってり

■激しい労働をしない男性の一日の摂取カロリー推奨値
2,000 Kcal = 8.4 * 10^6 J
2.5 こってり

■1 kgのガソリンを燃焼したときに放出されるエネルギー
4.2 * 10^7 J
12.5 こってり

■質量1kgの物体が土星の引力圏から脱出するために必要な運動エネルギー
6.29 * 10^8 J
187.2 こってり

■TNT火薬1トンの爆発のエネルギー
4.184 * 10^9 J
1,245.24 こってり

■日本の人口1人あたりの年間消費電力量(2002年)
8,220 kWh = 2.959 * 10^10 J
8,806.55 こってり

■質量1kgの物体が太陽系から脱出するために必要な運動エネルギー
1.91 * 10^11 J
56,845.24 こってり

■ マグニチュード 5の地震のエネルギー
2.0 * 10^12 J
595,238.10 こってり

■広島に投下された原子爆弾が爆発したときに放出されたエネルギー
5.5 * 10^13 J
16,369,047.62 こってり

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まあ、ラーメンの熱量ぐらいで世の中が変わったりはしないのだ。
気にせず食べ続けることにした。


2009/02/17

ナンシー伯母さんと大きなチョコレート



「こんなに大きなチョコレート、とてもじゃないけど食べきれないわ」

クロアチアのチョコは、かくもでかい、なんてね。

iPhoneのマクロ撮影はルーペを使う。右手で本体、左手でルーペを持ち、微妙なピント合わせをしながらシャッターを押す。

実用性皆無だが、とても楽しい。
 
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2009/02/14

sivuja eighty-eight

鬱積したもやもやを払拭するためには、冒険の旅にでるより他に方法はないのだ。幸い今夜は暖かい。出発するならば今しかない。

何も言ってこなかったから、自宅に夕食の用意がある。遅くとも20:30迄に完結できる冒険にしよう。

という訳で新橋から都営バス「渋88」系統に乗り、渋谷経由で帰宅するという、今できる最もスケールの大きい冒険旅行に出ることにした。

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新橋の中古カメラ屋が、ファミレス風居酒屋に変わっていたのには驚いた。この街で一番大事な店だったのだけど、仕方がない。ニコマートの部品取りジャンクは新宿で買うことにしよう。この時間帯は立ち飲み屋の誘惑が激しい。ぐっとこらえて博多天神でラーメン。今日は時間がない。

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午後7時、バスが到着する。座席の七割が埋まっている程度。同時刻の京浜東北線とは随分違う。

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高速バスほどではないが、都営バスにも出発時の高揚感は健在。これから東京の一番美味しいところを掬い楽しむ渋88系は、停留所から滑り出すように車線に乗り出した。

バスは虎ノ門を抜けて六本木に向かう。この区間はビジネス街だから真っ暗だ。浮ついた街を想像していたからちょっと寂しい。でもまあ、間もなく六本木だから。
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この街ではまだ宵の口だからか、人出は今ひとつだった。会社帰りの時間帯が賑やかなのは、やっぱり新橋辺りが一番なのだろう。
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そんなことを考えている間に、バスは青山通りから渋谷のバスターミナルへ入る。
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ちょびっと盛り上がりに欠ける冒険旅行だった。だからといって、渋谷で一杯やるわけにも行かない。

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再びバスへ。今度は自宅の最寄り駅に向かう、いつものバスだ。

しまった、うちに飯があるのにラーメン喰っちまったあせあせ(飛び散る汗)


2009/02/10

目と鼻の先なのに


秩父宮帰りの「なにか食べよう?」と、国立帰りの「なにか食べよう?」

同じようなシチュエーションの、まったく同じ言葉なのに、声のトーンが全然違う。

スタジアムは街中にあった方がいい。住宅地じゃなくて、ビジネス街じゃなくて、商店の立ち並ぶ街中。観客が街を潤し、商店がクラブを支えるような関係がいいな。

日本では公園法が邪魔をして、なかなかそうはできないのだけれども。


2009/02/06

子どもの呼び名


別に隠す必要もないと思うが、
個人情報云々と騒ぐのが流行っているので、
子どもの本名は一応伏せている。
しかし「娘」、「息子」と言い続けるのも味気ない、よね?

娘がまだちいさい頃「おじょじょ」と呼んでいた。
お嬢さまと言うには余りにもちびっちゃいので「おじょじょ」なのだ。

この呼び方はちょっとこそばゆいらしく、
いつももじもじしながら「なあに」と返事をしていた。
ちょっとしたシンデレラ気分だったに違いない。

それから10年。娘は「お嬢さま」と呼ばれても不自然ではない年齢になった。
しかしシンデレラにしては態度が不遜で、
ちいさい頃の呼び方だと「はぁ?」とか「ん、だよ」なんて返事をよこす。
最早「おじょじょ」ではない。

思春期に入りたての娘はいつも思いきり悩んでいて、
話しかけると精一杯の生意気を返してくる。
縦よりも横に伸びる時期らしく、以前よりふっくらとしてきた。

「まったく君はちんちくりんだねぇ」とからかうと、
「パパに言われたかねぇよ」と悪態をつく。

それを言うなら、
パパじゃなくてオヤジでしょ、
おじょじょ。

あ、これだこれだ。
そっくりだよ。可愛いなあ。
ポチっとしちゃおうかな。
お嬢さん猪年だからピッタリだよね。

そう、君はうり坊だ。
自分の大きさも知らずに、
果敢に体当たりを続けている。

まだ受け止められる。
あとちょっとならば大丈夫だ。
いつまでも受け止めていたい。

すぐに大きくなっちゃって
さらに残念なことに、体当たりも止めてしまって
大人になってしまうんだろうな。

でも、それまでは
君のことを「うり坊」と呼ぶことにするよ。

心の中で、内緒で。


2009/02/04

たら・れば

あのとき、こうしてたら。
このとき、ああしてれば。

過去の節目に戻り、もう一つの人生に思いを馳せる。

日頃の鬱憤をこってりと反映した、妄想たっぷりの豪華絢爛たるサクセスストーリーを創り、浸る。

たら・れば

このマッチ売りの少女のような虚しい空想を、飽きることなく繰り返していたのだ。それが虚しいということにさえ、気づくことがないぐらい。

あるころからどうしても外せない項目ができた。どんな壮大なストーリーでもその一点を外してしまうと、主人公である妄想上の私は不幸のどん底に落ちてしまうようになった。

プロットをねじ曲げありとあらゆるこじつけを駆使して、なんとかその項目を満たそうとする。四苦八苦で創り上げた物語は歪で、浸って楽しめるものではなくなっていた。

そう「たら・れば」で遊ぶより、貴女と一緒に過ごす方がいい。思い描いた悩みのない世界よりも、かけがえのない一つの出会いがあった現実の方がいいのだ。

気づかせてくれてありがとう。創り上げる物語のフィールドは、過去ではないのだ。

14年前の今日に、自分たちの 節目を設定した。戻る事はないが、忘れる事もない。

 
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2009/02/03

丼といえば?


ずっけ丼!
 
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2009/02/02

増殖するカメラ、或いはM42星雲の誘惑。

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■ミノルタα7700i

会社でデジカメを使うようになった頃、不要になった一眼レフカメラを貰った。それがこのカメラ。これだけ去年までの話。このあとは全部今年に入ってから増殖したもの。

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■MINOLTA AF100-300mm F4.5-5.6

長焦点レンズなんて滅多に使わないことは判っていたが、今時のお父さんとしては、運動会から手ぶらで帰るわけにも行かないでしょうあせあせ(飛び散る汗)
ヤフオクで落札。ケースも付いていて綺麗、レンズの不具合もなかった。

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■MINOLTA カメラ レンズ付【α7700i 】50mm 1:2.8(32) 中古品

マクロレンズが欲しかった。今使っているコンデジのマクロ機能が面白くて、是非一眼レフでもそういう写真を撮影したいと思っていた。花とか草木にぐいぐい寄っていって、細部を切り取りたいのだ。

これは「35mmカメラ本体」のカテゴリーの中にあった。ミノルタの標準レンズは50mmのf=1.4かf=1.7なので、付属レンズのスペックからこれがマクロレンズであると判断。本体は全く不要だが、レンズ単体よりも相当安く流れていたので落札。

レンズ表面にカビ少々。うまい話には裏があるのだなもうやだ?(悲しい顔)

一眼レフが3台、そのうちα7700iのボディーが2台になってしまい、奥さんからいろいろ言われる。

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■OLIMPUS OM1 + ZUIKO 50mm f=1.4 + ZUIKO 200mm f=4

長年日本で働いていたオーストラリア人のお隣さんから貰った。帰国に当たっていろいろ処分しているらしい。

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しかしOM1は小さい。ニコマートと比較してみるとその小柄さがよくわかる。重さはOM1+50mmレンズが775g、NIKKOMART FT3 + 50mmレンズが1,015g。

さて使えるかどうか。

一眼レフが4台、レンズが7本になってしまい、奥さんに呆れられる。

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■SONY α100

これだけ手に入れるとテスト撮影のコストだけでも馬鹿にならなくなる。コストも含めたテストだと思えばいいのか。というわけで型落ちデジ一ボディーを入手。

銀塩へのこだわりを簡単に捨てた夫を揶揄する奥さんがまん顔

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■ジャンク ミノルタ α7700i ASAHI PENTAX

α7700iにはストロボが付いていない。ペンタ部の中身は正直にペンタプリズムで、ポップアップするフラッシュライトなんか入っていないのだ。しかもアクセサリーマウントはαシステム独自のもので、専用ストロボは結構高い。ズームレンズの暗さもあって、長年室内の撮影は手ぶれとの戦いであった。

この三点セットは全部で千円。フラッシュライトだけでも元が取れる、というか他のものは正直要らない。でも落札。

一眼レフが7台、そのうちα7700iのボディーが3台、レンズが8本になってしまい、何も言わない奥さんが怖い。

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■M42レンズをミノルタα、sony αボディに取り付けるアダプター

ペンタックスに着いていたレンズはf=1.4と結構明るい。ボディーを使うのは大変そうだが、このレンズは何とか使ってみたい。ということでマウントアダプターを探したところ、丁度いい製品が見つかった。これでα7700iとα100でも明るい標準レンズが使える。

「これで無駄が無くなった」と言ったら、「カメラなんか一台で十分じゃない」と奥さん。

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□Tessar 50mmF2.8 Carl Zeiss Jena M42 ゼブラ

ヤフオクのウォッチリストには入れたが、まだ入札はしていない。ぎりぎりの理性で留まっている。

当時のペンタックスはM42というレンズマウントを採用していた。これは長年世界標準だったねじ込み式マウントで、様々なメーカーからレンズがリリースされていた……
……ということらしい。件のマウントアダプターを入手して、これらのレンズが使えるようになったのだ。

実際ヤフオクで「M42」を検索すると、旧共産圏製のものを中心に、相当数のレンズがヒットする。中でも目がいくのが旧東独のカール・ツアイス・イエナ。「テッサー」なんて名が付いたレンズが5000円以下で落札されているのを見ると、中身がよくわからなくても入札したくなる。

生兵法は怪我の元だ。それに夫婦円満が一番大事じゃないか・・・