2008/01/30

アンパンマンマーチ


♪そうだ 嬉しいんだ 生きるよろこび
たとえ 胸の傷が 痛んでも♪

これは『アンパンマンマーチ』出だしの四小節の歌詞だ。知らない人はいないだろう。

この曲は一分間に100拍、心臓マッサージのリズムと同じなのだ。

ここまで歌って16拍、二回繰り返して32拍。人工呼吸を二回。そしてまた歌うのだ。

それをAEDか救急隊が到着するまで続ける。四時間後に蘇生した例もあるから、諦めてはいけない。死亡を診断できるのは医師だけなのだ。

きっとアンパンマンが助けてくれる。


2008/01/27

普通救命講座




普通救命講座に行ってきた。内容は、心肺蘇生の方法とAEDの使い方の実習である。

医師を目指している娘が挫折気味なので、それのてこ入れという下心もある。しかし、最近救急医療について考えることが多いので、少しでも実際の現場感覚を理解しようと思ったのだ。

東京都在住、在勤者の場合、受講資格があるのは東京救急協会主催の講座となる。他の自治体にも同様の講習会があり、例えば川崎市の場合、川崎市消防局が応急手当講習会を主催している。

麹町消防署の講堂で、受講生が6人ずつ6グループに分かれて、今回の講習会は行われた。1グループにシミュレーター人形が2体配置され、3人一組で順番に実習を行うのだ。

実際の手順については別のサイトを参照していただきたい。調べた中でわかりやすかったのはワンポイント救急講座と、東京救急協会の動画である。

ここでは私の印象に残ったことを、いくつか挙げるに留めたい。

・心臓マッサージは思ったよりも力がいる。腕力で押すのではなく、患者の胸に体重を乗せる感覚で行うのがいいようだ。

・人工呼吸は口を大きく開いて、患者の口を覆うこと。さもなくば、脇の方から空気が漏れてしまう。吹き込む量は胸の動きがわかる程度。

・感染症予防のため、他人の血には触れない。必要な場合は、ビニール袋で手を覆うなどの工夫を行う。

・一歳以上八歳未満の小児にAEDを使う場合、電極の位置は、心臓を挟んだ胸と背中とする。

などである。

実際には単純な手順だが、人の命が掛かっていることから真剣に実習が行われる。わずか三時間の講習会だが、娘は結構疲れたようだ。修了証である「救命技能認定証」を受け取り帰路についた。

帰り際、娘は講師に質問をしていた。「蘇生に失敗したらどうなるのか」というものだ。

その気持ちが心肺蘇生を躊躇させることは、十分にあり得ることだと思う。去年末の読売新聞に「AED「その時」使えますか・「失敗したら…」ためらう例も多く」という記事があった。確かに善意で行う行為にしては責任は重い。

配布されたテキストの巻末に「応急手当の実施による法的な責任」という文章があった。

 応急手当を試みたことにより、結果的に救命できなかったときなど、法的な責任を問われるのではないかと心配になるかもしれません。
 アメリカ合衆国の各州には「よきサマリア人法(Good Samaritan Law)」と呼ばれる法律があり、緊急時に善意から行った行為は、その行為に過失があったとしても責任は問われないとされています。
 わが国では、これについて直接に定めた法律はありませんが、市民が善意で実施した行為に関しては責任を問われることはないと考えられています。
 事実、これまで手当を行ったことによって責任を問われた事例はありません。

 心肺蘇生などの救命処置は、法的な義務はありません。しかしながら、傷病者を救うためには必要不可欠なものと言えます。
 もしあなたが、救急現場に居合わせたときには、ためらわず勇気を持って実施することが強く望まれます。傷病者の命は、居合わせたあなたに託されているのです。


去年娘が受講した「少年少女医学講座」に、こんな質疑応答があった。

Q:失敗してしまったときはどうするのですか。
A:戦闘機のパイロットは墜落させてしまったとき、帰還してすぐに飛ぶそうです。さもないとどんどん怖くなり、飛べなくなってなってしまうのです。外科医もパイロットと同じで、うまくいかないことがあっても、すぐに次の仕事に取りかかります。仕事に集中することで恐怖心を回避すると同時に、人を助けることでやる気を保つのです。


これは医師志望者を対象にしているので、今回の講習会とはいささか状況が異なる。しかしながら双方とも、人を救う勇気の大切さを訴えかけているのである。

正確な知識と経験が自信を生み、自信が勇気を作り出すと思う。今回の経験が実際に使われなかったしても、娘の心の糧にはなったのではないだろうか。


2008/01/25

7,190円で神戸に遠征する方法

遠征の計画を立てるのが好きで、毎年スケジュールの発表を楽しみにしている。
今年青春18きっぷが使える遠方アウェーは、3節神戸戦と20節京都戦だ。

そこでまずは神戸戦で計画を立ててみた。

青春18きっぷは、午前0時から翌日の午前0時を過ぎて最初に停車する駅まで、JR各社線の各駅停車普通車が乗り放題となるきっぷである。これが5回分で\11,500、今回の計画ではそのうち2回分を消費する。従って、きっぷを二組用意して5人で行動するのがもっとも合理的である。

■行き

ムーンライトながらは全席指定の夜行列車だ。日付を越えて最初に停車する駅は小田原である。従って、指定券と川崎-小田原間の乗車券が別途必要になる。
また、神戸市営地下鉄は青春18きっぷの適用外なので、ここの運賃も必要だ。

川崎
↓23:21
↓JR東海道本線
↓23:45
大船
↓23:53
↓JR快速ムーンライトながら
↓6:55
大垣
↓7:00
↓JR東海道本線
↓10:08
神戸
↓徒歩(2分)
ハーバーランド
↓10:14
↓神戸市営地下鉄海岸線
↓10:20
御崎公園

出発日:2008/03/14
所要時間:10時間59分

■帰り

行き同様、地下鉄運賃と指定券が別途必要。日付が変わるまでのJR線は、行きの青春18きっぷが利用できる。

御崎公園
↓20:24
↓神戸市営地下鉄海岸線
↓20:29
ハーバーランド
↓徒歩(2分)
神戸
↓20:33
↓JR東海道本線新快速
↓22:22
米原
↓22:33
↓JR東海道本線
↓23:04
大垣
↓23:19
↓JR快速ムーンライトながら
↓4:40(7)
横浜
↓4:46(4)
↓JR京浜東北・根岸線
↓4:59
川崎

出発日:2008/03/15
所要時間:8時間35分

■会計

青春18きっぷ:11,500円/組

若林公園




若林公園は、国士舘大学の東にある都市公園。通っていた小学校の近くなので、なじみの公園だ。よくここで「ちょうせん野球」をやっていた。打つときに一回バウンドさせるルールがある、軟式テニスボールの手打ち野球^^。

http://www.city.setagaya.tokyo.jp/030/d00014410.html

公園は南北で相当の高低差があり、小学生時代の感覚では上下では別の公園だった。大人の人たちは一つの公園だと思っていたらしく、公園内に階段があった。

その階段を上るとき、ちょっとした高揚感があったことを覚えている。南側の低い方が山崎小学校の縄張り、上の方は別の小学校のテリトリーなのだ。

バリアフリー法が施行され、あらゆる公共施設の階段には、スロープかリフトの設置が義務づけられている。もちろん若林公園の階段も対象になり、この高低差を吸収するためには、長いスロープが必要なのは明らかだ。

ごく普通に設計すると、南側の植栽を根こそぎつぶして幾重にも折り返す、鉄筋コンクリート造の狭いスロープになるだろう。しかし、デザイナーはそうは考えなかった。

木立を縫うように走る軽量鉄骨のフレームに木質の床面を広めに置き、健常者でも楽しい歩行空間に仕上げたのだ。踊り場でちょっとした森林浴気分に浸ることもできる。うちの犬もお気に入りの散歩コースだ。

ハンディキャップがある人たちを隔離するのではなく、双方の生活を豊かにしつつ利便性をはかるのが理想解。これなら低コストだろうから二重丸をあげていい。

惜しむらくは、近くにテイクアウトのコーヒー屋がないぐらいか。




2008/01/23

モーツァルト「ジュピター」

学校の音楽課題。何組かのグループに分かれ、一人一パートでキーボード演奏するらしい。


娘の受け持ちは第二バイオリン。昔レッスンを受けていたことがあるので、「バイオリンでやれば」とけしかけると、凄い形相でにらまれた。既にトラウマになっているのだね。

気まずくなったので、最近手に入れたDSのソフトを披露した。それが「NitroTracker」だ。楽譜を覚え込んで演奏してくれる、所謂シーケンサーソフトである。なかなか優秀な上、無料なのだ。しかし、「マジコン」なる著作権法上グレーゾーンの機器が必要になるので、残念ながら普及していない。

早速試す娘。普段デジタル音痴のくせに、不思議なことに、ゲーム機のハードだけは一人前に動かす。あっという間に使いこなしていた。


「わぁ、これ楽ちん」と喜ぶ娘。

NitroTrackerの最新バージョンでは、Wifi経由でmidi機器を制御できるようになっている。この課題曲を自動制御するぐらい簡単なのだ。
でもこんな物を使ってはいけません。学校はゲーム機持ち込み禁止なのだから。


食後のデザートに


鍋用ねぎはいかが?


2008/01/19

新体制


行って来ました、新体制発表会。東フィルのコンサートには間に合わず、第二部からの参戦。

・阿部市長のスピーチで「タイトル奪取」宣言が出た。
→責任ある政令指定都市の発言である。これは「公約」だ。市長は政治生命を賭けている。さあ、阿部市長を男にしよう。

・市長退席の際「等々力改修」コールが起こる。
→当然、華族から。太鼓付き。彼らにしては手早い悲願。

・社長スピーチ。昨シーズンの平均入場者数は17,000人、二年後までにに20,000人にしたいらしい。それぐらいになれば、改修に動き出すだろうとのこと。
社長は阿部市長に発破をかけていた。「今から始めないと間に合いませんよ」
→初日の対戦相手は緑。始球式のゲストは秘密ウッシッシ
 華族は素晴らしい仕込み芸人ぶりほっとした顔

・福家強化部長が、山岸入団を「クラブとして初めて」発表。
→でも、みんな知っている。
 間の開き方から、拍手を欲しがっていることが感じられたが、会場の皆さんは反応せず。
 「けいわい、って感じぃウッシッシ

・ホームゲーム全部勝つ予定です。
→等々力なら「怖い清水も、ひとっとびぃ」

・伊藤キャプテンは「全部勝つ」から「全部勝ちましょう」に軌道修正。
→これをどう取るかは微妙だ。









開幕戦のゲスト


武田社長の話では

・川崎市在住
・最近再ブレイクしたタレント
・皆さんと「トゥギャザー」したい

とのこと。

誰だろう?


大分空港の回転寿司について



これを見て思いついたのだが
http://designwork-s.com/article/79264876.html

寿司の形をしたスーツケースがあったら面白かろう。


2008/01/15

黒いつり革


京浜東北線モハE233-1404車中。
色に関する常識を覆された。


2008/01/14

正当防衛と救急医療

心肺停止状態の患者を、12もの医療機関が受け入れを断り、そののち搬送された病院で死亡するという事故が発生した。これ限らず受け入れ拒否による死亡事故は、枚挙にいとまがない。

しかし、現行法規上で医師や医療機関を責めることはできない。高いレベルの医療基準が法制化されており、恣意的に水準を落とすことはできないからだ。水準を高く保つために、受け入れ拒否をせざるを得ないのであろう。

先日、沖縄でひめゆりの塔を見てきた。太平洋戦争末期の沖縄戦でほぼ全滅した、沖縄陸軍病院第三外科壕の跡に立つ慰霊碑である。併設されているひめゆり平和祈念資料館では、当時の病院壕内部の様子が生々しく紹介されていた。医療スタッフとひめゆり部隊は、劣悪な環境と激しい砲撃の最中、乏しい物資を用いて医療を続けていたのである。

彼らが現代日本の病院を見たならば、どう思うだろうかと想像してみた。むろん、平和な現代と戦時中では状況が全く異なるから、単純に比較することができないことは明白である。双方とも機能は「命を救うこと」だ。しかしながら、彼らが「できない」と思うことと、受け入れ拒否をした病院が「できない」と言うことは、同じ言葉でも重みが全く異なることは想像に難くない。

突発的な大事故が起こらない限り、現代の救急病院が、物理的にキャパシティーがいっぱいになる事態はないだろう。例えば、設計基準が守られていれば、廊下を病室代わりに使っても、十分に通行ができるだけの余裕があるはずなのだ。

恒常的に続けるのは難しいだろうが、心肺停止状態など、受け入れ拒否が直接かつ短期的に命に関わる場合に限って、その余力を取り崩すことはできないだろうか。後日正当防衛と同レベルで合法性の審査を義務づけることで、闇雲に適用するのを防止できると思われる。

また、拒否の件数など、患者の状況を救急隊と病院で共有することで、病院側も能動的な立場で、患者の受け入れ体制の最適化を図ることができるだろう。

柔軟な対応が可能になれば、少しずつ救急病院に余力ができて、このような不幸な事故を減少させることができるのではないだろうか。


心肺停止女性を12病院が拒否
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=382101&media_id=4


聳え立つ問題集


これらは挫折した年のものだ。

すっぱり棄てて最新版を買ったり……しない。予備校の脅迫に屈しないことにしたからだ。

七月末の学科試験で八割がふるい落とされ、十月の実技試験でそれが半分以下に絞られる。

二級の時は学科は独学、実技対策は安い予備校に通った。値段云々よりも講師との相性がよく、この時期に伸びた実感があった。
だから今回も、学科の合格見込みが出たならば、同じ予備校に行くつもりである。

来月迄にこのテキストを一通りマスターして、その後試験の為の訓練に入る。

長丁場だ。


2008/01/13

バトントワラーズの栄光

【ヲタ系@指定バトン】
from きれきれ16ヒロユキ

今年もバトンが来ましたねぇ。
オフィシャルを除けば初バトン
素直な気持ちでやりましょうか。

※注意:指定者以外は絶対にやらないで下さい。
いつ回ってくるか?のバトンなので!?

※ルール:回してくれた人から貰った『指定』を『』の中に入れて答えること。

ヒロユキからのお題?『川崎フロンターレ』

■最近おもう『川崎フロンターレ』

いつの間にか大きくなっちゃってねぇ。

■こんな『川崎フロンターレ』に感動

悔し涙の雨

■直感的な『川崎フロンターレ』

古女房

■好きな『川崎フロンターレ』

「悔し涙の雨」から時々のぞく「晴れ間」

■こんな『川崎フロンターレ』はイヤだ

どんなに強くても、重工がそのまま青黒ユニを着たチームは勘弁。
※彼らを否定しているわけではないので、その辺、宜しく。

■この世に『川崎フロンターレ』がなかったら

横浜ベイスターズが勝ったり負けたりするスポーツを、見たり見なかったりしているに違いない。

■次に回す6人(『指定』付で)

・小海老さんは『GT-R』
・みかんちゃんは『キティーちゃん』
・taka3さんは『ラーメン』
・zico_nakanoさんは『音楽』
・きれきれ16ヒロユキさんは『芝居』でリトライ
・魚雷五号さんは『カレー』

※敢えてサッカーネタを避けました。これをもって捻りと致します^^


2008/01/11

公式バトン

これはmixi謹製のオフィシャルバトンであるからして、ちょっと受け取っておいた方がいいんじゃないかと思いましてね。

[mikly] 今週の特集
mixiから10の質問!2008年の抱負を日記に書こう!
http://mixi.jp/mikly.pl?page=feature&vol=160

==========================
【mixiから2008年にまつわる10の質問!】

1)去年の目標って覚えてる?

覚えていません。

2)その目標は達成できた?

何しろ覚えていないので、わかりません。

3)去年の満足度は100点満点でいうとどれくらい?

4点ぐらい

4)今年、目標としていることはある?

ある

5)それはどんな目標?(ダイエット/趣味を広げる/貯金…など)

資格を取る。来年になると、試験科目数が増えてしまうので。

6)今年行ってみたい場所はある?

ある。

7)あなたが今年要注目だと思うものは?(人・モノ・場所…など)

フッキ

8)2008年、あなたのテーマ曲は?

Libertango

9)2008年、今の気分を一言どうぞ。

眠いがノイズが少ない

10)ちなみに今年はmixiの日記、どれくらい更新する予定?

週二のペースで行きます。
去年の11月に試したけれど、毎日更新は辛いです。

==========================

捻りも何もないですねウッシッシ

一級建築士試験からは逃げられそうにありません。
でも、シーチケ買っちゃうんだろうなぁ……


2008/01/10

風に向かって飛ぶのだ

ある日突然鳥になる日に備えて、ちょっとした知識を。

風に向かって飛びなさい

鳥は翼に風を受けて、その揚力で飛び上がる。だから向かい風が有利なのだ。
そんなの鳥の常識。初めて飛ぶ小鳥だって知っている。

モラトリアムから社会に出ることは、鳥になる以上にドラステックな変化だ。

遙か彼方の目標に向けて駆け出す前に、辿り着く方法を考えよう。
そのまま歩いて行くか、上空で風を掴むか。


ネカフェ難民に無利子で60万
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=378865&media_id=2


この制度の注目すべき点は、自治体の行っている事業だと言うこと。生活保護を支給している国家ではないのだ。そしてネットカフェ難民の現状を考えると、利用条件はかなり厳しい。

意地の悪い見方をすれば、敷居の高い救済策を用意して、そこからあぶれた者は、国に面倒を見させようという意図が読み取れる。所謂「福祉」とは一線を画している。

これは上空の追い風である。この風を掴むためには飛び上がるより他にない。


2008/01/09

KYとCWに関する考察

リハビリ用の駄文、第2弾ということで……

■仮説

「空気読めよ」と「近頃の若い者は」は似ているのではないか。

■共通性

1. 批判的な言葉である。

2. 人の行動がその対象となる。

3. 根拠が曖昧である。

■構造

1. 対象と自己(発言者)の立場の違いをほのめかすことによって、その意見に客観的な雰囲気を持たせようとしている。

2. 発言者が恣意的に『一般常識』を設定し、それを根拠とする批判である。

■差異性

「近頃の若い者は」は、その言葉の意味から発言者よりも低年齢の者に対して使われる。またノスタルジーのようなニュアンスもあり、若年層が発言するのは不自然である。

それに対して「空気読めよ」は、その場の状況をコンセンサスの根拠として設定し、それを捉える力を批判するという構造を持っている。従って対象者と発言者の関係は問われず、若年層でも自然に使うことができる。

■結論

構造の1で示した「立場の違い」を示す理由として、発言者を曖昧にすることが考えられる。つまり発言者を「対象者とは立場が違う誰か」と設定することにより、匿名性を獲得することができるのだ。それにより発言者は言葉の責任から自由になれる。

しかしながらその「責任からの解放」は自己暗示に過ぎず、「自由」は幻想でしかない。現実に責任はついて回り、この二つの言葉に免罪符としての機能はないのである。

インターネットが普及し、匿名掲示板による無責任な発言が問題となる昨今であるが、「無責任な発言」をする願望は最近発生したものではなく、古より人の中にあったことを認識すべきである。テクノロジーの進化により、その願望が顕在化しただけなのだ。

インターネットはバーチャルな世界ではない。向こう側に生身の人間がいることを我々はよく知っている。従って、必要とされるコミュニケーションスキルは、本質的に変わっていないのである。教育する側はテクノロジーへの対応を急ぐことよりも、在来の方法を洗練することが正道だろう。

■意見

発言の責任を曖昧にする言葉が流行する事態は、憂慮すべきである。この中に時代の病理を感じるのだ。ネットにより、情報を発信する機会は飛躍的に増えている。そんなときに匿名コミュニケーションの心地よさを知ってしまうと、自分の言葉で発信することが怖くなりはしないか。

もしかすると自信を持って語る機会は、以前よりも減少しているのかもしれない。

■対応

親として、子供に自信を持たせることに大きな責任があると思っている。方法は子供と一緒に暮らす中で模索するより他にないが、長所を伸ばすのを見守り、短所は一緒に克服するというのが基本的なスタンスだ。

娘には気になる口癖があった。語尾に「多分」を付け加えるのだ。そのことを指摘すると、娘は「間違っているかもしれないし、後でいろいろ言われるのが嫌だから」と答えた。自信のなさから、語尾に曖昧さを付け加えていたのだ。

その場で止めるように言うと、妻から「多分」は私の口癖でもあることを指摘された。特に意識していなかったが、そういえばよく使っている言葉だ。そこで私も止めることにしたのである。

先ず、娘と一緒に実行可能なやり方を考えた。妻は罰金制度を提案したが「沈黙は金」では本末転倒なので却下。発言する時の気持ちについて考えてみた。

発言するとき
・大抵あわてている。そのため考えがまとまらないうちに話し始めてしまう。
・結論が出る前に発言してしまうので、自分の意見が言葉になっているかどうか
自信がない。
・その後の行動と整合性がとれていないことを指摘されるのが嫌なので、「多分」を付け加える。

これは父子共通の心の動きだ。二人で分析すると早くわかる。そして妻をオブザーバーにして対応策を考えた。

・人の話をよく聞く。
・むやみに会話に割り込まない。
・話す前に一呼吸置く。まとまらないときは、相手に待って貰うこと。
・完璧である必要はない。

縛るためのルールよりも解き放つためのアドバイスが必要だったので、これでいいと思う。

最初のうちはぎこちなかったが、今では大分慣れてきた。
気のせいか、娘は以前よりも自信を持って行動している感じがする。言葉の問題は小さくないと実感した出来事だった。


2008/01/07

やどかり

日記の執筆意欲が極端に落ちているので、リハビリがてら書いてみる。

■インナーシティー問題を調べていて、検索に引っかかってくるのがインナー・シティー・ズー・ノア。「買える動物園」が売りの取り扱い種類豊富なペットショップだ。
http://www.kentosh.co.jp/

ペットを飼う気力も環境もないのでぬいぐるみを見ていくと、海洋生物のコーナーがあった。目につくのはなんと言っても「やどかり」である。かわいい。
http://www.nuigurumi-zoo.com/8_55.html

インナーシティー問題とは、中心市街地の空洞化に伴う社会問題の総称。西欧では治安の低下が大きな課題となる。空いた住宅を移民やホームレスなどが不法占拠してしまうことが多く、犯罪の温床になりやすいのだ。

……不法占拠を「やどかり」に結びつけようと思ったのだが、失敗したようだ…orz


2008/01/01

お客様感謝祭



パーキングエリアで公式グッズを売っている。奴らは本気だ。

祝、我那覇契約更新。